独学でインテリアコーディネーター資格試験に合格した際の使用教材や勉強法についてご紹介します。
インテリアコーディネーターとは
インテリアコーディネーターは、
インテリア産業協会 公式HPより引用
住まい手にとって快適な住空間を作るために
適切な提言・助言を行う当協会が資格認定する
専門職です
インテリアコーディネーターは、建築などの外側部分ではなく内装に特化した資格です。内容としては、内装仕上げ・家具・カーテン等の幅広いインテリアについて、歴史や使い方などの知識を習得出来ているかの試験となっています。
一次試験と二次試験があり、一次試験が建築士試験でいう学科にあたり、二次試験が製図試験にあたる内容となっています。建築士試験に比べると受験資格は必要ないため、どなたでも受験可能です。
一次試験はマークシートによる択一式となっています。二次試験は与えられた課題をもとに平面レイアウト・仕上げ選定を行い、論文記述と展開図やパースまでを仕上げる内容となっています。
詳細については下記公式HPにてご確認いただければと思います。
インテリアコーディネーター資格試験 インテリア産業協会公式HP https://www.interior.or.jp/examination-ic/
使用教材・勉強法について
一次試験対策
テキスト
一次試験は下記のテキスト(上巻)を使用していました。分厚いですが、サイズはカバンにも入れやすいです。
第1章 インテリア販売
住宅と社会/インテリアコーディネーターの職能と仕事
第2章 インテリアの歴史
日本のインテリアの歴史/西洋のインテリアの歴史
第3章 インテリア計画
人間工学/家具・設備の寸法計画/住居空間の設計/バリアフリー計画
第4章 色彩と造形
色彩/造形
第5章 家具
家具の種類/家具の構造/家具の材料と金物/家具の塗装
第6章 ウィンドウトリートメント
カーテンの構成/その他の窓装飾
第7章 各種エレメント
インテリアオーナメント/エクステリアエレメント/テーブルウェア/ベッドウェア
第8章 構造・構法
建築構造/下地工法と仕上げ/造作・建具
第9章 材料
木材/建築系材料/仕上げ材/塗料・その他の仕上げ材
第10章 環境工学
温熱環境/音環境/光環境
第11章 住宅設備
空調・冷暖房設備/給水・給湯・排水設備/キッチン・サニタリーの設備/その他の住宅設備
第12章 照明
照明の基礎/照明器具/照明計画
第13章 表現技法
製図の基礎/インテリアの図面
第14章 建築関連法規
建築基準法/その他の建築関連法規
第15章 消費者関連法規
法規/品質表示
上巻と下巻で分かれており、それぞれの範囲は上記のとおりとなっています。
私の場合、二級建築士の勉強で下巻の内容については知識があったため、テキストは上巻のみを購入しました。下巻の内容はどちらかというと実務寄りで、仕事をする中ですでに知識があるという方も多いと思います。そのような場合には、上巻のみでも良いかもしれません。
問題集
問題集は下記を使用していました。テキストと同じシリーズで範囲も対応しており、使いやすかったです。私の場合、下巻の範囲はテキスト無しでこちらのみで勉強していました。
勉強法
上巻の内容については、インテリアの歴史等の知らない範囲も多くあったので、まずは章ごとにテキストを読み進めました。わからない単語については、自分で調べて付箋を貼るなどしていました。
ところどころ図や絵などもあり、理解しやすいテキストでした。
その章の範囲のテキストを読み終えたら、キリのいいところで上巻の対応する範囲の過去問題を解いていました。
下巻はテキストを使用せず過去問題のみだったので、最初から問題を解き始めました。こちらもいきなりすべて解くのではなく、章ごとなどキリの良いところで答え合わせをし、わからないところや間違えたところは解説を読んでノートにまとめるようにしていました。理解出来ないところは自分で調べて追記していました。下巻の内容は、上巻よりも理解しないと覚えられなかったので、とにかく丸暗記ということはしないようにしていました。
二次試験対策
問題集
二次試験対策では、こちらのシリーズの過去問題集を使用していました。
過去問題はコピーして使っていました。最初からいきなりはなかなか解けないので、古い過去問題から答えをみつつどのように解答したらいいかを学んでいました。ひとつひとつの過去問題で解答例のテイストや書き方が違うので、表現方法も参考になりました。
二次試験用の製図道具
二次試験のプレゼンテーション試験で使用していた道具をご紹介します。
色鉛筆
二次試験は、色鉛筆で色付けまで行います。
色鉛筆はハウジングエージェンシーのHPで購入したものを使用していました。試験では18色まで持ち込めますが、こちらの色鉛筆セットはすでに試験用にセレクトしてくれているので、そのまま使うことが出来ました。アクセントカラーなどでボルドーが使いやすかったです。インテリアコーディネーターの講師をしているという知り合いのおすすめだったので迷わず買いました。人によってはここから数色追加したり入れ替えたりもしているようです。
鉛筆削り
えんぴつ削りはこちらを使用していました。コンパクトなので持ち運びも便利です。
ヘキサスケール
また、作図の際に役に立ったのがこちらのヘキサスケールです。一級建築士の製図試験でも役に立つので、1本持っておくと良いと思います。試験会場には三角スケールも持ち込みできますが、こちらでほぼ完結出来ていました。
方眼スケール
まっすぐな線を引く際は、こちらの方眼スケールが便利でした。ハッチングなどを書く際にきれいに書くことが出来ます。
円定規
直径1~36mmの円が描けます。コンパスは念のため持参していきましたが、こちらでほとんど足りるので出番はなかったです。
字消し板 メッシュ
字消し板も試験に持ち込み可なので、こちらを持っていきました。メッシュになっていて、消す位置を把握しやすいので字消し板ならこちらがおすすめです。出番は多くありません。
三角定規
こちらに関しては画像がないですが、目盛が10cmの小さいタイプを使用していました。ロフトや東急ハンズなどどこにでもある三角定規です。小学生のころ使っていたような懐かしさのあるものを使っていました。
勉強時間
一次試験対策のために、まず8月中旬ごろに過去問題集を購入しましたが、問題を軽く見てみたところインテリアの歴史に関しては勉強してからじゃないと解けないことがわかり、8月末にテキスト(上巻のみ)を注文しました。
実際に勉強し始めたのは一次試験約1か月前の9月上旬ごろからでした。仕事をしながらだったので、仕事終わりに駅ナカのカフェで勉強をしてから帰宅する習慣をつけていました。平日は1日2時間×5日、土日で計10時間ほど勉強をしていたと思います。(少し記憶があいまいになっていてすみません)
二次試験対策は、一次試験が終わり一息ついてからゆっくりと勉強を始めました。平日はあまり勉強しておらず、基本的には土日を中心にコピーした過去問を広げて自宅で勉強していました。(カフェなどではなかなか勉強しづらかったので)
まとめ
インテリアコーディネーター資格試験は、まずは一次試験を合格することからですが、他の試験に比べると一次試験の内容はそこまで難しくなかったように思います。特に実務経験者であれば、これまでの知識で解ける問題も多いと思います。(下巻の内容が特に)
二次試験の内容は、色付けなどのテクニック面もあるので、プレゼンテーション(作図)はしっかり対策したほうが良いと思います。文章の論文記述もありますが、こちらもこれまで実務を経験されている方であれば特に対策をせずにいけるかなという印象でした。キーワード等は、一次試験で出てきた内容も使えるので、一次試験で対策出来ていればそれと合わせて記述出来ると思います。
試験を受けるかどうかを決める際にも、まずは店頭や公式HPの過去問題の資料を見てみることをおすすめします。仕事をしながら受験する方も多いと思うので、自分がどのくらい勉強量が必要かどうかを確認して勉強期間を逆算するのが良いと思います。
私は勉強期間が長くなるとガス欠してしまいやすいので、結果的に直前スタートになってしまうことが多く、インテリアコーディネーター資格試験の一次試験も終盤で詰め込む勉強となってしまいました。あまりお勧めではないですが、約1ヶ月でも一次試験に合格することは無理なことではないです。
二次試験対策は、勉強量にもよりますが、一次試験後からの勉強で問題なく間に合うと思います。
あまり参考にならない部分もあったかもしれませんが、ここまでお読みくださりありがとうございました。
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