日帰りバスツアーなら日帰りで行けそうな東国三社参りでしたが、ツアーを使わず交通機関を使って行ってみました。車で行ける方は、そのほうが便利です。車を使わずに上手く回るコツなどご紹介したいと思います。※今回はそれぞれの神社についての詳細にはあまり触れず、コースの紹介を中心とした内容です。
東国三社参りとは
東国三社めぐりとは、江戸時代にお伊勢参りに次いで親しまれていたもので、茨城県と千葉県にまたがる三つの神社、香取神宮(かとりじんぐう)・鹿島神宮(かしまじんぐう)・息栖神社(いきすじんじゃ)を巡ることを言います。
今でも関東随一のパワースポットとして人気で、多くの方が参拝しています。
コース
東京駅〔八重洲南口〕08:00発 高速バスかしま号 鹿島神宮行 乗車
鹿島セントラルホテル 09:30着
▲鹿島神宮まで行かず手前で下車するのがポイント
神栖市コミュニティバス 乗り場移動 徒歩 約5分
鹿島セントラルホテル 10:00発 神栖市コミュニティバス 小見川駅行 乗車
▲09:51発 息栖神社行 のコミュニティバスもあるが、これに乗ると到着が遅れるので注意!
息栖神社 10:11着
▲バス停が息栖神社の目の前
息栖神社 11:03発 神栖市コミュニティバス 鹿島神宮駅行 乗車
鹿島神宮駅 11:45着
鹿島神宮まで移動 徒歩 約15分
▲登坂なので少々疲れる。駅から割と歩く。
鹿島神宮 12:00頃着
鹿島神宮 13時過ぎに出発 駅まで移動
鹿島神宮駅 13:23発 JR鹿島線 佐原行
▲1時間に0~2本しかない電車なので乗り遅れに注意
佐原駅 13:44着
佐原駅から香取神宮まで タクシー 約10分
▲佐原駅にはタクシー乗り場があり、すぐに乗車出来ました。香取神宮に一番近い最寄駅は香取駅ですがタクシーが常駐していないため、香取駅の一つ通り過ぎて佐原駅で下車しました。駅から徒歩で向かう場合は香取駅で下車し、約30分ほどで香取神宮まで行けます。
香取神宮 14:00到着
香取神宮から香取駅まで タクシーを呼んで15時半過ぎに出発
▲タクシーが到着するまでの時間も考えると15時25分ごろには迎車依頼をしたほうが良い
香取駅 15:50発 JR成田線 千葉行
千葉駅乗り換え 逗子行
東京駅 18:00着
息栖神社

バスは息栖神社の目の前で下してくれます。帰りもこのバス停から乗ります。

バス停から息栖神社と反対方向に歩くと、一の鳥居があり、その両側にご神体である忍潮井(おしおい)という井戸があります。その奥には利根川が流れています。



それぞれの井戸には、小さな鳥居が建てられ、向かって右側に男瓶(おがめ)と左側に女瓶(めがめ)が設置されています。2つの井戸の中には甕(かめ)が沈められており、覗き込んでこの甕(かめ)が見えれば、幸運が訪れるといわれています。
また女瓶の水を男性が、男瓶の水を女性が飲むと二人は結ばれるという言い伝えがあり、恋愛成就にご利益があると人気のようです。※現在水を飲むことは出来ません。

バス停まで戻り、二の鳥居をくぐります。


2000年以上の歴史をもつ息栖神社の主神である久那斗神様は、厄除招福・交通守護の神であり、井戸の神でもあります。現在の社殿は1963年に再建され、鉄筋コンクリート造となっているようです。

拝殿の向かって左側に御神木があります。


オガタマの木とは、精霊の木ともいわれ、こちらも幸福が訪れるパワースポットといわれています。


こちらのナギの木は【すべてが円満におさまる】といわれ、パワースポットになっていました。

力石は、若者たちの力競べに使われたものとあります。この他にも違った大きさの石があり、最後にこの大きな力石を持ち上げた者が栄誉を受けたとの説明がありました。


緑色の桜の花が咲く珍しい桜の木が植えられていました。例年3月下旬ごろになると見ごろを迎えるようです。
鹿島神宮

息栖神社から鹿島神宮駅までバスで移動してきました。

鹿島神宮までの道中にあったパネル


大鳥居
もともとあった大鳥居は2011年の東日本大震災で倒壊してしまい、現在の大鳥居は境内に自生する杉の巨木を用いてその後に再建されたものです。


高さ約13mの総朱漆塗りの2層式で、国の重要文化財に指定されています。

鹿島神宮の本殿では、勝利の神様といわれる武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祀っています。本殿は参道に対して横向き(北向き)に建っています。こちらも重要文化財に指定されています。



奥参道の中間地点に鹿園があります。こちらでは鹿に餌をあげることも出来ます。鹿島神宮の鹿は神の使いといわれています。



鹿島七不思議の1つの御手洗池です。水深は1mほどなのですが、大人でも子どもでもなぜか胸のあたりまでしか池の水位がこないといわれているようです。

奥宮の写真を撮りそびれてしまいましたが、私が参拝した時は改修工事中でした。
香取神宮






楼門は国の重要文化財に指定されています。楼上の額は「東郷平八郎」の筆によるものとのことです。

香取神宮本殿では、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)の和御魂(にぎみたま)を祀っています。本殿は徳川幕府の手によって造営され、こちらも国の重要文化財として指定されました。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)、黒漆を基調とした色合いです。

後冷泉天皇御宇源頼義公が参拝して「天下太平社頭繁栄子孫長久の三つの願 成就せば此の杉自ら三枝に別れん」と祈願したところ一株の杉が三枝に別れた以来これを三本杉と云う と書かれていました。不思議ないわれがある三本杉です。



要石は、地震を起こす伝説の生き物の大鯰(おおなまず)を抑えるために地中深くまで差し込んでいるとされています。

楼門から西へ進み、左を少し入ったところに奥宮が鎮座しています。経津主大神(ふつぬしのおおかみ)の荒魂(あらみたま)を祀っています。奥宮の御朱印もこの近くでいただけます。

まとめ
日帰りかつ電車とバス中心の旅でしたが、それぞれの発着時刻をきちんと把握して順序通りにうまく回れれば、東国三社参りを達成出来ます。
私は御朱印もいただくようにしていますが、このコース・スケジュールで回り、最後の香取神宮も御朱印の時間までに間に合うことが出来ました。
車をレンタカーする不便さ等もなく手軽なので、これまで行きたくても断念していた方は、ぜひ機会があれば行ってみてほしいと思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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